B群溶血性連鎖球菌(GBS)の症状

B群溶血性連鎖球菌(GBS)の病名説明


妊婦さんが気を付けなければならない感染症の一つであるB群溶血性連鎖球菌(GBS)は、膣内に常在する細菌であり、普段は特に症状が現れることや、問題になるようなことはありません。



しかし、妊娠中に胎内感染してしまうと、子宮を包む卵膜が炎症を起こし ( 「絨毛膜羊膜炎」 ) 、前期破水や早産を引き起こす原因となる可能性があります。


もし産道がB群溶血性連鎖球菌(GBS)に感染しており、それに気付かず経膣分娩で出産をした場合、赤ちゃんにも感染してしまうことになります ( 「新生児GBS感染症」 ) 。赤ちゃんにとっては、敗血症、髄膜炎、肺炎など、命に関わるような重度の病気を引き起こす原因となってしまうのです。


また、赤ちゃんへのB群溶血性連鎖球菌(GBS)の感染には、2つの種類があります。一つは、出生後7日までに発症する「早発型」で、致死率が高いのが特徴です。


もう一つは、出生後7日以降に発症する「遅発型」で、退院後に症状が現れるため、家族が気を付けておく必要があります。


赤ちゃんが感染し発症するケースは稀ではありますが、もしも感染してしまった場合には重大な病気につながります。


元気な赤ちゃんを産むためにも、検査を受け、未然にしっかりと予防することが大切です。



B群溶血性連鎖球菌(GBS)の原因と対処法


B群溶血性連鎖球菌(GBS)は、体の中に住み着いている細菌の一つです。



もしこの細菌が妊娠中に陽性であったとしても、妊婦さん自身やお腹の中の赤ちゃんにとって特に問題はありません。



しかし、生まれたばかりの赤ちゃんにとっては非常に危険な存在です。



お母さんがB群溶血性連鎖球菌(GBS)に感染しており、且つこれに対する抗体を持っていないという場合、極めて稀ではありますが、生まれた赤ちゃんは産道感染が原因で「新生児GBS感染症」という病気にかかる可能性があります。



もし妊娠中の検査でB群溶血性連鎖球菌(GBS)が陽性であることがわかったら、赤ちゃんに移さないための予防が必要になります。



元気な赤ちゃんを産むためにも、まずは検査を受けることが大切です。



GBS検査は、母体から赤ちゃんに感染する原因となる産道感染を防ぐ目的で行います。妊娠後期 (33~37週頃) の出産予定日前に受けることが条件です。



検査用の綿棒で、腟口や肛門の周囲をこすって検体を採取・培養し、細菌の有無を調べます。


検査の結果が陽性であった場合の一般的な対処法としては、陣痛が始まった段階で、母体にペニシリン系抗生物質 (アレルギーがある場合は別の抗生物質) の点滴を開始します。


予防は感染リスクがある赤ちゃんの産道の通過時にのみ行われます。



それでも稀に感染してしまうケースもありますが、これにより赤ちゃんへの感染を大きく防ぐことができます。