命にかかわる静脈血栓症

静脈血栓症の病名説明


静脈血栓症 


静脈血栓症は血栓が突然血管に詰まってしまう病気です。



この血栓が脳の動脈を詰まらせると脳梗塞、心臓の動脈を詰まらせると心筋梗塞を引き起こす原因となります。



静脈血栓症の主な症状としては、脳梗塞はしゃべりづらい、手足がしびれる等が現われます。



心筋梗塞や肺塞栓症は胸の痛みや息が苦しい等の症状が現われます。片足が急に痛みだしたり、腫れた時は深部静脈血栓症が疑われます。





 静脈血栓症で気を付けなければいけないのが妊娠中の方です。



米国では妊婦の死亡原因として一番多いことで有名です。



発症するリスクは出産後6~8週間ごろに高くなり、合併症のほとんどが分娩時の外傷によって引き起こされます



 妊娠中の静脈血栓症のリスク因子として重症感染症や肥満、高脂血症、喫煙、長時間の手術等が挙げられます。



妊娠中の静脈血栓症


婦人科特有の疾患としては卵巣がん手術、子宮がん手術、骨盤内高度癒着、そして産科特有の疾患として高齢出産、切迫早産等が挙げられます。




 症状が疑われる場合元気な赤ちゃんを産むためにもすぐに検査を行い適切な処置をするようにしましょう。



処置としては抗凝固剤を投与を開始し、出産後6~8週間後まで治療を行います。この病気は命にかかわるため早急な治療が必要です。




静脈血栓症の原因と対処法


血栓妊産婦にとって、最も気をつけたいものに、静脈血栓症があります。



妊娠中に静脈血栓症が生じやすくなっています。生活習慣の欧米化などにより近年急速に増加しているのです。




その原因は血液凝固能亢進、線溶能低下、血小板活性化、プロテインS活性低下・女性ホルモンの静脈平滑筋弛緩作用・増大した妊娠子宮による腸骨静脈、下大静脈の圧迫・帝王切開などの手術などによる血管障害および術後の臥床による血液の鬱滞などになります。




静脈血栓症の危険因子を持つ妊婦と考えられているのは、血栓症の家族歴、今までの病気の既往歴、抗リン脂質抗体陽性それによる臓器障害、肥満、高齢妊娠、感染症、長期ベッド上安静(切迫流産、切迫早産、多胎妊娠、前置胎盤など)、常位胎盤早期剥離(早剥)の既往、帝王切開術後、著名な下肢静脈瘤などが原因になると言われています。



静脈血栓症はその発症の多くは分娩後1日から3日に起きています。



わが国では静脈血栓症での死亡率は分娩後出血に次いで高い死亡率となっているのです。



突然に発症する胸部痛と呼吸困難が最も多い症状になりますが、致命的なものになる場合が多いのでその対処法は速やかに高次医療センターへの搬送が望まれます。




母体と元気な赤ちゃんを産むためにも充分な注意が必要です。