鎌状赤血球症の原因

鎌状赤血球症の病名説明


赤ちゃんの赤血球を作るためにも、妊娠中は通常時より1.5~2倍近い鉄分が必要となります。



そのため、特に鉄欠乏による貧血が起こりやすいのです。



遺伝性貧血の一つ、鎌状赤血球症であると、お腹の赤ちゃんの成長を妨げたり、最悪、早産や赤ちゃんが死んでしまうケースもあるのです。



また、妊娠中は肺炎や尿路感染症などの感染症のリスクも高まります。



3割以上の妊婦さんは血圧が高くなることがあり、心不全や肺塞栓症になる危険性も出てきます。



鎌状赤血球症の症状として、貧血の他にも軽い黄疸が見られたり、極度の疲労感に襲われて頭がくらくらしたりします。



貧血が悪化し、突然腹部や手足の骨に激しい痛みを感じたり、発熱や息切れを起こす、鎌状赤血球クリーゼという症状があらわれたりします。


鎌状赤血球症


鎌状赤血球症は遺伝性の病気ですから、当然生まれてきた赤ちゃんも鎌状赤血球症であるリスクは高まります。


そうすると脾腫を発症することが多く、関節痛や手足の骨に痛みが出たりします。


元気な赤ちゃんを産むためにも、出産前には定期的な血液検査を行い、鎌状赤血球症などの病気でないか調べておきましょう。




羊水穿刺を行うなどして、赤ちゃんに原因遺伝子がないか調べることもできます。




鎌状赤血球症の原因と対処法


鎌状赤血球症の原因は、主に遺伝によるものと考えられています。




染色体のヘモグロビンが突然変異を起こすのが原因です。


日本では鎌状赤血球症の病気に感染している人はほとんどみられません。



主にアフリカや中近東やインドなどに発症がおおいといわれています。



もし、妊娠中に鎌状赤血球症であることがわかったら、妊婦は貧血のリスクが高くなります。




それだけではなく、高血圧、肺炎や尿路感染症、肺塞栓症、子宮内胎児発育遅延や子宮内胎児死亡などのリスクも高くなります。



対処法は、この病気にり患している人は妊娠中、定期検診を欠かさないことです。



元気な赤ちゃんを産むためにも必要があれば、緊急輸血をすることがあります。



その他酸素投与、水分の補給なども必要に応じて処置がされます。


遺伝的要素の強い人は出生前診断をうけることで、赤ちゃんの血液の状態を知ることができます。



羊水穿刺により、赤ちゃんの細胞を直接調べることにより、鎌状赤血球症の遺伝子の数を調べます。



また産後は薬で発作の頻度をある程度減らすことも可能になります。



また病状に応じて、骨髄移植や幹細胞移植なども検討されることもあります。



移植によって病が寛解することもありえます。